NORTHWORKS
Mescal Beans
メスカルビーンズとは
メスカルビーンズとは、アメリカ大陸に自生する木の実の一種で、昔のインディアンの文化の中では装飾品として使われていました。
成長に時間がかかる常緑樹で、やがて香りの良いバイオレットブルーの花と6~7個の赤い種子(木の実)が入った銀色に近い色合いの鞘がついてきます。
この木の実がメスカルビーンズです。
昔の人々は、メスカルビーンズに独特の方法で穴をあけて、自然のビーズとして利用しました。
メスカルビーンズの深い赤はネイティブアメリカンの間で好まれました。
まず、オクラホマの部族で使われたといわれており、やがて他の部族へと広まり、伝統儀式のダンサーのドレスや、ネックレス、ポーチなどの装飾品に使われました。
平原インディアンのラコタ族でも、チーフ・フールズクロウがつけていた、メスカルビーンズを多数連ねたサッシュという装飾用帯が美術館に展示されています。
平原インディアンの装飾品の中には、ガラスビーズというトレードによる人工物と、ヤマアラシの針という自然のものを組み合わせたものがあります。
このように、自然のものと、トレードのものは、長い歴史の中で融合していきました。